Yokota guide

今更ながら横田基地受信ガイド
主に初心者用、玄人にはお勧めしません、ていうか必要ありません

横田基地周辺にはご存じ横田空域があります
横田、厚木、入間、立川、調布、座間などの離着陸機はすべて横田が管制を行います
ここでは主に横田、厚木の離着陸に関する受信方法を解説します
横田には複数のアプローチ周波数がありますが、重要なのは118.3/270.6MHzです
この周波数は、横田の30NMより外と30NM以内の5000ftより上の管制用です
123.8/261.4MHzは横田の30NM以内の5000ft以下用です
一般に118.3/270.6の方は高々度、123.8/261.4は低高度と呼ばれたりします
ここでも今後そのように呼びます
123.8/261.4はYokota arrivalと呼ばれることが多いです
120.7/317.85MHzは、ほとんど使用されません
Yokota APPはパラレル送信されているので、基本的にすべての周波数で同じ内容が送信されます
そのため、基地側を聞いても航空機がどの周波数にいるかはわかりません

アプローチ

横田空域へのアプローチはコースが大体決まっており
GTC-OHTAR(ヨーロッパ・三沢・新潟方面)
GOC-OHTAR(三沢/松島方面)
JD-KOGAR-MI(三沢/松島方面)
CVC-MI(太平洋方面)
ALUPS-DF(美保方面)
KCC-KIDAR-FUJYY(名古屋/美保方面)
XAC-HATSU(-HYE)(沖縄/大島沖レンジ方面)
XAC-PONNY(沖縄方面)
TET-HYE(太平洋方面)
GTC : 新潟VORTAC
GOC : 大子VORTAC
CVC : 銚子VORTAC
XAC : 大島VORTAC
TET : 館山TACAN
JD : 日光NDB
MI : 大宮NDB
DF : 座間NDB

例えば嘉手納方面から来る機体は、ルートにもよりますが、東京コントロール関東南Aあたりから入ってきます
韓国/岩国方面は東海セクター
新潟方面は北陸セクター
三沢/松島方面は関東北セクター
その後関東西セクター、もしくは横田高々度APPにハンドオフされます
東京にいる時点で大体目的の空港とランウェイがわかりますが
横田に入れば、まず最初にアクティブランウェイを指定されるのでわかります
18/36なら横田、01/19なら厚木、17/35なら入間です
調布17/35、立川01/19で、上記とダブりますが、機種で判別できます
またスコークでもある程度判断でき、54xxは横田、52xxは厚木です

GCAアプローチの場合は、着陸する基地のGCAにハンドオフされます
VFRやILS、TACANアプローチの場合は、タワーにハンドオフされます
トラフィックの多い場合などに高々度APPから、低高度APPにハンドオフされることがあります
低高度APPが使用されるのは、横田ローカルでタッチアンドゴーなどをする場合が多いです
また、入間、立川のヘリなどVFRで飛行する機体も、低高度APPにコンタクトします
GCAにハンドオフする場合、横田が指定した周波数から更に周波数を変更する場合があります

ディパーチャー

2008/9/25の横田空域返還により、かなり大きな変動がありました
今までMI-PEAKS-CVCというコースだったのが、KOGAR-TLE-CVCに変わりました
また、TAKNEに行く場合、BUSYU-TAKNEに変わっています
BUSYUはYOK R283 27milesのポイントです

横田の場合、目的地に応じて各種トランジションがあります
北行きはOTA/ASHIO/KINU(横田はほとんどOTAしか使いません)
西行きはTAKANE
南行きはKOHZUです
OTAなどは新潟経由三沢行き
TAKANEは名古屋/美保経由岩国、韓国行き
KOHZUはYZ経由太平洋、沖縄、フィリピン方面などに使用されます
具体的には アラスカ行きの場合、HTA-GOC
または、MI-PEAKS-CVC-KAGIS
アメリカ本国(HAWAIIなども)行きの場合、MI-PEAKS-CVC-OTR11-KAGIS-PABBA
またはHTA-JD-GOC-OTR4-PABBA
またはMI-PEAKS-CVC-OTR13-SEALS
グアム方面はHYE-TET(PQ)、またはHYE-HATSU-XAC-TEMAR
沖縄行きの場合KOHZU Tr-YZ-SAKAK-W28-TAPOP
またはKOHZU Tr-YZ-BANJO-A1-SUC-B597-ONC
韓国方面はTAKNE Tr-KCC-V59-JEC-G585-SAPRA
香港方面はTAKANE Tr-KCC-V52-KEC-SUC

厚木の場合、Route1〜4Departureが多いです
Route1,2はR/W19、Route3,4はR/W01の際に使用されます
2008/9/25以降大島ルートに変更がありました。HATSU-XACがHATSU-ATAMI-XACになっています

各基地を離陸後、横田DEP122.1/363.8MHzにハンドオフされます
前述のタッチアンドゴーなどの場合、横田低高度APPにハンドオフされる場合があります

横田/厚木上がりの機体はDEPからACCにコンタクトします
館山方面行きの場合は、Tokyo APP/DEPにコンタクトします
CVW-5の機体が空母に行く場合も、一度ACCにコンタクトした後Strikeにコンタクトします
ただし、空母が非常に近い場合は、直接Strikeに行きます
海軍機は#2ラジオにA/Aをセットしている場合が多く、周波数変更の際に何もいいません
空軍機も#2にA/Aをセットしているのは同じですが、大体Push何々といって周波数を変更します
米軍機はほとんどが一度ACCにコンタクトした後で、RangeやAWACSなどにコンタクトします
入間基地所属機はDEPからGCIまたはACCにコンタクトします
GCIにコンタクトする場合、横田DEPはFrequency change approvedとしかいわないので
自衛隊機も単機の場合はいきなりGCIに行きます(入間所属機の場合、大体CH-12)
編隊の場合、リーダーがPush CH-xxという場合もあります
調布上がりの新中央航空は大島RDOにコンタクトします

また、羽田上がりの機体のうち、横田空域を通過するものも、一時横田高々度APPにコンタクトします(空域の一部返還により、ほとんど無くなりました)

レーダーアドバイザリーサービス

横田APPはVFRの機体に対してレーダーアドバイザリーを行っています
VFRの場合、横田の管制官はまず機種、高度を尋ねます
SQUAK(IDENT)とQNHを指示します。QNHは最寄りの空港ですが、ほとんどは横田か厚木です
横田の管制官の手元にStripが無いため、コールサインを聞き直す場面がよくあります
調布に離着陸する新中央航空定期便もVFRなので、レーダーアドバイザリーを受けます

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