acarsdの地図表示の問題

まずは下の画像を見てください
acarsd mapFig1  POSFIX mapFig2
Fig1がacarsdで表示した地図、Fig2はPOSFIXで表示した地図です
同じ機体の航跡を表示しているのですが、acarsdの方は、MJE付近にポイントが飛んでいます
POSFIXは普通に直線に飛んでいますね
これがacarsdの問題点です

例えばN34448E139583といるポジションレポートが送られた時
度分秒表記だとすると、北緯34度44分8秒/東経139度58分3秒ということになります
ところが、acarsdは必ず度分表記のN34.44/E139.55と判断してしまいます
N34.44=北緯34度26分24秒、E139.55=東経139度33分00秒にあたり、当然大きな差があります
このずれはそのまま地図上に出てしまい、XACのポジションレポートのはずが、MJEの北になってしまいます
一方、空港やウェイポイントは、度分で入力されているため、地図上でも正しく表示されます

なぜ同じ機体なのに、acarsdの表示がうまくいったりいかなかったりするかというと
それはポジションレポートの表記によります

#DFBE99742   )RKSIRJAA100306000000
44959DC  4110004957
WN34709E138392000000 33181 -54 -96100 27600
North: 34.71 East: 138.39

#M2BPOSN34411E139250,XAC,000000,290,ORGAN,000000,MAMAS,M43,200100,266/TS023542,27030652E7
North: 34.41 East: 139.25
これがFig1の元になったデータの一部です。上は度分形式、下は度分秒形式です
実は34411=34.736, 139250=139.417なのです。つまり上下は大島付近のほぼ同じポイントを指しています
acarsdが下のメッセージの緯度経度を取り違えた結果、Fig1の下の方に飛び出たポイントができてしまったのです

どちらかというと、時分秒表記が多いと思うんですけどね
特に日本の航空会社のポジション表記は、ほとんど度分秒表記のようなので、ずれが起こります

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